こんにちは!ASAHI PAINT代表池田です。
今回はコーキング(シーリング)についてご紹介していきたいと思います。
コーキング・シーリングと聞くと、サイディングのお家の方は聞いたことがある名前ではないでしょうか?(コーキング・シーリングは外壁塗装では同じ意味になりますので、以後はコーキングで統一します。)
コーキングの役割は水の侵入を防いだり、建物の揺れから外壁材を守ります。サイディングボードの目地部分にある、ゴムのようなものがコーキングになります。
コーキングは、お家の色々な所に使用されています。先ほど申しました、サイディングの目地や破風板、窓まわり、室内では水回りのところは必ずコーキングがあります。
今回は外壁で使用するコーキングについてご紹介します。
コーキングは外壁塗装とセットがオススメ
サイディングのお家の塗り替えをする際、コーキングも一緒に打ち替えるという場合がほとんどです。コーキング打ち替えと塗り替えをずらして施工してしまうと、足場を2度仮設しなくてはいけないので費用が余分にかかってしまいます。その時の外壁の傷み具合や予算によってケースは様々ですが、外壁塗装の際にまとめて行うほうがお得になります。
また、コーキングのみ打ち替えたあと4~5年後に塗り替えを行う際、コーキングは以前打ち替えたから塗り替えだけとなった場合、コーキングの寿命が塗膜の劣化より先に進んでしまい、塗膜が割れたなど美観を損ねたり、せっかく外壁塗装をしたのに水が外壁内に侵入してしまう恐れもあります。このような理由から外壁塗装とまとめて行うことをオススメしています。もちろん以前打ち替えたコーキングを撤去すれば問題ありませんが、余分な費用がかかってしまいます。
コーキングの耐用年数
コーキングの平均寿命は5~10年程度と言われています。ですが最近では、オートンイクシードというコーキング材が販売され、20年以上の耐用年数があると言われています。
使用するコーキング材や気象条件、打設場所によって耐用年数は変わってきますので業者さんと相談して決めるのがいいでしょう。
コーキングの施工方法
コーキングの施工方法には、増し打ち、打ち替えがあります。
増し打ちは、既存のコーキングの上に打設する方法になります。主に一回目の塗り替えの場合に行います。窓まわりのコーキングの劣化が少ない場合に多く用いられる方法です。
打ち替えは、既存のコーキングをカッターなどで撤去し、新しくコーキングを打設する方法です。一回目の塗り替えの際、縦目地は打ち替えを行う場合がほとんどです。
一回目の塗り替えの際は、窓まわりは増し打ち、縦目地は打ち替えとなる場合が多いです。もちろん窓まわりも打ち替えになる場合もあり、ケースバイケースです。
一つ注意する点があります。一回目の塗り替えの際に窓まわりを増し打ちにした場合、二回目の塗り替えの際は、増し打ちではなく打ち替えにしましょう。一番下のコーキングが20年近く残っていることになりますので、いつ一番下のコーキングが剥がれるか分かりませんので、二回目は全撤去、全箇所打ち替えにしましょう。
コーキングの劣化症状
一枚目の写真は艶が無くなり痩せてきています。まだ防水機能を果たせていますが、次期に二枚目の写真のようになっていきます。
二枚前は劣化が進み、コーキングが割れ、下地が見えてしまっています。これでは防水機能を果たせていませんので、打ち替えの時期になります。
コーキングが割れたからすぐに雨漏りするのではないか?と思う方もいらっしゃると思いますが、外壁の裏に防水シートというものが貼ってありまのですぐに雨漏りに繋がる心配はありません。ですが、水が外壁内に入ってしまうことに変わりはありませんので、ご注意ください。
まとめ
コーキングはお家をお守りするのには欠かせない物になります。コーキング痩せや、割れが出てきた際は、専門業者に相談しましょう。
コーキングの打設はご自身で行うには非常に難しい工事になりますので、外壁を塗装する際、同時に工事すことをご検討してみてください。